こんにちは。興和サイン代表、高橋芳文です。
このページでは、看板制作やコンサルティングを通して日々僕が実感していること、「こうしたい、こうありたい」と強く感じていることを綴っていきたいと思 います。
興和サインは1973年創業。父親の立ち上げたこの会社に学生アルバイトとして入社し、僕はいわゆる二代目です。
たくさんの挑戦をして、たくさんの失敗をしました。一時期は倒産寸前にまで追い込まれ、挫折も屈辱も味わいました。でも、そこからの大きな学びもありまし た。
多くの経験から、僕が行きついたものがあります。それが、
「まちを、ひとを、日本を明るくす る看板を作ろう!」
ということ。興和サインのエンタメランドマーク(エンタメ看板)の原点です。


 もくじ 
  1. エンタメランドマーク(エンタメ看板とは)
    − エンタメ看板とは?
    − 僕がエンタメ看板にこだわる理由

  2. 興和サインの看板コンサルティング「エンタメ看板はこうつくる!」
    − あなたのお店に足りないものとは
    − 興和サインはこうしてあなたのお店の価値をあぶりだす
    − あぶりだした「お店の価値」をいかに表現するのか

  3. 規制の枠をぶち敗れ!「思わず見てもらえる仕組み」
    − 「あの看板、いいよね」と心地よく認識され、親しまれよう

  4. 規制の枠をぶち敗れ!「思わず見てもらえる仕組み」
    − 規制の枠にこだわらない、型破りだってあり!
    − 型を破る!

  5. エンタメ看板の可能性
    − 街の景観について私が思うこと
    − 街づくり、ストリートにおけるエンタメ看板の有効性

  6. 看板学へ
    − 看板学について
    − 興和サインの看板研究とは

  7. さいごに 「経営者のみなさんに伝えたいこと」


■エンタメランドマーク(エンタメ看板)とは

●エンタメ看板とは?

興和サインでは、多数の立体看板・オブジェを手掛けていますが、もっとも得意とするものは、「エンタメランドマーク(エンタメ看板)」という遊び心満点の オブジェです。
「看板に愛を ひとに笑顔を まちに幸せを」が興和サインの経営理念。この理念を定義するものとして、街ゆく人に楽しみや意外性を提供し、看板、そしてお 店そのものに愛着を持っていただくべく作られたものが「エンタメランドマーク(R)」です。
難しい説明はさておき、ご覧いただければ一目瞭然。
興和サインのエンタメ看板をいくつかご紹介させていただきましょう。




















僕がお客様からいただくお金の対価として提供したいのは、看板そのものではなく、その看板に付随する価値です。
エンタメ看板は、掲げたお店も、それを見た 街の人も、その街自体も、そして制作させていただく僕たち看板屋にとっても「楽しさ」「幸せ」をわかちあえる存在です。


●僕がエンタメ看板にこだわる理由

そもそも、僕がなぜエンタメ看板にこだわるようになったのかを、お話ししたいと思います。
かつての興和サインは、駅看板の 制作専門でした。既定のサイズにあわせて、言われたとおりの看板を作り、取り付ける。景気もよく業績は良かった。しかし、まだまだ鼻タレ小僧だった自分に とっては「いつも同じ看板ばかりでつまらない…」「もっとクリエイティブな仕事がしたい」と愚痴ばかりでした。法人取引でしたから、駅に取り付けたところ で誰から感謝されるわけでもなく、仕事に対する意義もいまいち見つけられない…。
そんなある日、僕は取引先の代理店担当者にこんなことを言いました。

「駅はもっと明るくてきれいで、デザインの映えた空間になればいいと思うんですよね」

返答はこうでした。

「駅はタンツバペッペの汚い場所なんだよ! 仕事なんだから、そんなこと言ってたってしょうがねえだろ。言われたとおりにやれ!」

とてもショックな言葉でした。
いまでこそ、駅はきれいに整備され、明るく、清掃も行き届いた場所になりつつありますが、当時の考え方はこうだったのです。僕はこう思いました。

「仕 事だからしょうがない? 駅も、人も、そこに看板を作る自分自身も、もっと楽しくなれるような看板を作ってなにがいけないんだろう。もっとクリエイティブ で、わくわくするような仕事をしてなにがいけないんだろう。社会を楽しく明るくさせるには、自分たちこそが楽しめる看板を作らなきゃいけないんじゃない か?」

これが興和サインのエンタメランドマークの原点です。



■興和サインの看板コンサルティング「エンタメ看板はこうつくる!」

●あなたのお店に足りないものとは

エンタメ看板作りのために僕が 最も丁寧に行うのは、コンセプトのあぶりだしです。
コンセプトのあぶりだしだなんて当たり前のことじゃないか、と思われるかもしれません。しかし、これが最も重要であるにも関わらず、実は多くの方がつまづ く部分なのです。
みなさんは、自分のお店のコンセプトをはっきりと表現できますか? ヒアリングを行うと、お店のなかにはあまりにもたくさんの情報がありすぎて、お店の方 自身が惑わされていることがあります。
たとえばあるラーメン店。

「駅前でやっているラーメン屋です。奥まったビルの一階にあってあまり目立ちません。メニューは20種類あります。値段は平均的です。ウリはこだわりの豚 骨スープです。トッピングもたくさんあります」

このなかで、看板にのせる情報としてふさわしいものはどれなのでしょうか。
30年やっていることなのか、メニューの多さなのか、値段なのか、こだわりスープなのか、トッピングができることなのか。店主の言うとおり、ウリの「こだ わりの豚骨スープ」を全面に出したとして、他店との差異はあるのか…。
必要なのは、通行人の視界に入ったとき「おっ」と思わせる情報精査力、その店一番の勝負どころ、価値。これが、コンセプトです。


●興和サインはこうしてあなたのお店の価値をあぶりだす

まずは自己(自 分のお店)を知る。これが、エンタメ看板を作るための第一歩です。自己には4つのパターンがあると考えています。

1) 開放され、自分はもちろん、周囲の人もわかっている自己
2) 自分はわかっているが周囲の人はわかっていない自己
3) 自分はわかっていないが、周囲の人はわかっている自己
4) 自分でもわからず、周囲の人もわかっていない自己

自分のお店をこれらのそれぞれの部分に当てはめて、客観的に分析していくのです。

しかし、「あなたのお店はどんなお店です か?」「コンセプトはなんですか?」と正面から質問されても、うすぼんやりとして答えられない店主の方はとても多いものです。
そこで、具体的かつ多角的に 質問することで、店主自身の気づいていない「お店の姿」をあぶりだすため、興和サインでは、これらを分析するために、全8ページのヒアリングシートを用意 しています。


興和サインのヒアリングシート
(PDFで読みたい方はこちら)






このヒアリングシートには、回答者が、自分自身について「事実に則して、具体的に」考えられるような質問が構成されています。一連の質問にお答えいただ き、さらに、その回答をもとにコンサルティングを行うことで、「そ のお店が、お客様にとってどんな存在であるのか」をあぶりだします。

たとえば、前述のラーメン店の場合をあてはめてみましょう。
たくさんあるメニューの中でなにが一番ウケているのか、どれに一番自信があるのか、スープにはどんなこだわりがあるのか、他店とどんな差異があるのかを聞 いていきました。

1) 商業ビルの1F、奥まったところにあるラーメン店。値段は平均的。
2) 店主は豚骨スープにこだわっている。
3) トッピングの味玉がおいしくて、中でも味玉塩ラーメンがよ く売れる。
4) 奥まった場所にはあるけど、食べたらハマるらしいラーメン店。

このように分析を行ってみると、店主の「ラーメン店」としてのこだわりよりも、お客様から求められているのは「トッピングの味玉」「味玉塩ラーメン」であ ることがわかりました。
さらに、お店の外観、周辺の競合店の様子、街の様子、お客さんの層など、どんどん話を煮詰めていきます。


興和サインの儲かる看板/無料診断シート


この診断シートをもとに、お店の入りやすさ、商品の質、店の雰囲気、 従業員の態度、価格の満足度の点において、通行人、従業員、一見客、常連客の視点で「どう見られているのか」をじっくりと考えます。
こうして、コンサルティング、分析をすすめていくうちに、店主ご自身が気づくのです。

「そうなんです。トッピングのなかの味玉 が、とくにすごく人気で。この味玉には、自信があるん ですよ。これをメインメニューにすればいいかなと薄々思っていました」

「立地的に表通りを歩く人の目にとまりづら いので、なにか目立つ仕組みにしたい」

「商業ビルのなかにあり、他店の看板がたく さん目につくので、そのなかでも目をひく、おもしろい看板を つけたい」


●あぶりだした「お店の価値」をいかに表現するのか

このようにたくさんあるメニューのなかから、さらに+αのお客様にとって「うれしい・楽しい」情報を付け加えてい きます。
規制の看板にとらわれる必要などありません。難しく考えることなく、自己分析に従って、あなたが本当に作りたい看板、あなたが客観的に「この地域にこんな 看板があったらおもしろいな」と思えるものを考えればいいのです。
その地域を考慮した店舗を演出すること、そのお店にとっての最強の武器を使うこと、これが、繁盛店へのステップとなります。
こうして、店主ご自身が自覚できていなかったそのお店の価値や、外からの評価、勝負どころをどんどん整理していくことで、エンタメ看板がうまれます。




(ラーメンぷかぷか・東京都目黒区)




■エンタメ看板はこんなお店に向いている

●「あの看板、いいよね」と心地よく認識され、親しまれよ う

僕は、生意気ながらお客様を選びます。
それは、僕自身が「商売をするなら、社会に貢献するもの、人が心地よくなるものを作るべきだ」と考えているからです。そのためには自分のお店だけが目立て ばよいという考え方ではなく、地域をよく知り、愛される看板を作ろう、という思いのある方と仕事したいと思っています。

僕がお金の対価として提供しているのは、看板そのものではなく、その看板に付随する価値です。看板に付随する価値とは、その看板が、お店・会社の価値をう まく表現し、なおかつ、地域の人たちに「あの看板、いいよね」と心地よく認識され、親しまれることです。
ですから、「よそはもっと安く作ってくれるよ」「とにかく目立つ看板ひとつちょうだい」というような、看板を安易に考えていらっしゃる方とは仕事はしませ ん。
看 板を作るのなら、まずは自分のお店・会社の価値、地域での在り方、自分たちが社会へどのように貢献していくのかについて、まずお客様ご自身が真剣に考えて ください。そして、僕たちプロの看板屋とタッグを組んで、どうすればその思いをうまく伝え、地域に貢献できる看板を作れるのかを考えましょう。
商人として、人を楽しませたいと思っている方、人に施し、人を幸せにしたいと考えている方と、至高の看板作りを追求したいと思っています。



■既成の枠をぶち破れ!「思わず見てもらえる仕組み」

●既成の枠にこだわらない、型破りだってあり!

こんなお客様がいらっしゃいました。
ある地方のうどん屋さん。看板作りにあたってそのコンセプトをあぶりだそうとヒアリングを行ったところ、店主さんはこう言いました。

「材料も麺も普通です。でも、うちのうどんはうまいんですよ。説明はできないけど、みんなそう言ってくれます。食べてもらえばわかるんですけど」

いくら話を進めても、これ以上は出てこない。とにかく「来てもらえばわかるんですけどねえ」のくりかえし。頼りない店主だと感じますか?
しかし、いざ看板を作るとなると、ほとんどのお客様はこの方と同じ状態になります。

「自店の看板のどこに問題があるのか知りたい」
「自分のお店は、他人からどう見られている んだろう?」
「自分が伝えたいこと、頭の中にはあるけ ど、言葉で説明できなくてモヤモヤしている・・・」

どのお店も、自分の扱う商品には自信があります。ただ、他店との特段の差があるのかというとそうでもない。アピールしづらい。でも、お店はあるのだから来 てもらいたい、知ってもらいたい。当然です。そのためにいるのが興和サインなのですから。


●型を破る!

じゃあ、どんな看板を作ろうか。
明確なコンセプトをお持ちでないお客様におすすめしたいのは、「思わず見てもらえる仕組み」を考えることです。
たとえば、型破りのこんな看板をご紹介しましょう。




こ れは私がテレビ朝日「スーパーJチャンネル」に看板評論家として出演した際の画像です。
九州の山村地帯にあった「来ればわかる」というパネル板。地域では 有名なもので、一定の間隔をあけて町のいたるところに設置されており、看板を辿っていくと町から離れ、しまいには山の頂上の方へ向かってしまう。
そして行き着く先は・・・なんと石材屋さんだったのです。
さらに聞いてみると、「来ればわかる」は、単なる誘い言葉ではなく、実際のお店の名前でした。
これはかなり型破りの一例ですが、コンセプトが見つかるまでヒアリングを行い、お店の中に見つからないのなら、型を破って仕組みをつくる。これぞ「思わず見てもらえる」、そして「誘致する」エンタメ看板で す。


■エンタメ看板の可能性

●街の景観について私が思うこと

ストリートに存在し、道行く人々や街そのものの景観の一部を担う看板。なによりも心地よく、親しまれることが大切である、ということはこれまでじっくりと お話してきました。
私 は、ただ目立てばよい、儲かればよい、という考え方で、街の景観を破壊して人をげんなりさせるような品のない看板を増産することは、社会悪だと思っていま す。もしもあなたの住む地域に、空を覆い隠すような大きな看板がそびえたち、日がな一日ギラギラと会社名をアピールされたらどんな気持ちになるでしょう か。
目立つだけが看板ではいのです。地域のエンターテインメントを担い、愛される看板があってこそ、そこに人が集まるのではないでしょうか。

●街づくり、ストリートにおけるエンタメ看板の有効性

社会が成熟し、ネットが発達して個人の情報捜査力が高まっている今、看板の世界にも変化が求められています。
過 去は「より速く、より経済的に、より遠くへ」というモータリゼーションの時代でした。しかし、これからは高齢化。「歩くこと」への回帰がはじまっていくで しょう。必要なのは、歩くのに楽しい街。看板には「おもしろそう、楽しそう」といったエンターテインメント性が求められていくでしょう。



■看板学へ

●看板学について

このエンターテインメント性をよりよいものに高めていくため、僕は、2年前から千葉工業大学と共同で看板研究を 行っています。屋外広告の印象研究、「美しさ」を認識する脳科学など、「心地よく、親しまれる看板」というものをよりロジカルに構築したいのです。
私は、この研究をさらに「看板学」として高め、今後ますます都市づくりにいかしていくつもりです。
興和サインでは、さまざまな実験データや理論をもとに、看板デザインを作成しています。これが、他社にはない私たち興和サインの強みでもあります。


●興和サインの看板研究とは

それでは、興和サインが、実際にどのような研究をへて看板制作を行っているのかをご紹介しましょう。
横浜国立大学のご協力を経て、ある理容室の外装と看板制作について、「通行人に対して、どのようなデザイン・配置が、どのような印象を与えるのか」を調査 しました。
女子大生98名から「どの外装・看板が好きか/嫌いか」、そしてその「理由」、「看板の第一印象についての感想」などを集め、分析しました。

「理容室印象調査」
(PDF で拡大してご覧になりたい方はこちら)



ま ず、左上のように、デザインパターンを用意します。このときは、全部で22パターンのデザインを準備しました。それに対して、右表のような「入りやすい か」「なんのお店なのかがわかりやすいか」「行きたいとおもうか」などのアンケートをとりました。また、率直な感想なども記入してもらいました。

アンケート結果(一部抜粋)



それぞれの外装デザインによって、意見は大きく分かれます。

「赤青白のぐるぐるまわる物が表とあと、店の横の壁につけてあることでそこが理髪店だと分かりやすい」
「看板にでかでかとお店の名前が書いてあることに圧迫感を感じることと壁が汚れていて不潔そうだから嫌いです」
「オシャレな雰囲気だし、理容店であることが少し分かりにくいけど、逆にそれが隠れ家や穴場っぽくて良いから」

辛辣な意見もありますが、これが看板を見た「見込み客」の率直な意見です。
また、全体の外装のほかに、サインポールや看板など、個々のものに対しても印象調査を行います。



サインポールひとつについても、意見が大きく分かれます。

「散髪屋ってイメージ!床屋ってイメージ。古い! これがあるだけでおっちゃん、小学生しか行ってなさそうな気がします。そしておっちゃんかおばちゃんが 散髪してそう」
「とても古くさく感じます。サインポールがあるだけでとても抵抗を感じてしまい、自分の求めている髪形にならないのではないかと思ってしまいます。外観が 良くても入るのをやめてしまいます。」

という若い女性らしいキツイ意見もあれば、

「理容店とすぐわかる。マークとして分かりやすい」

という肯定的な意見もあります。
問題は、これらの意見を、そのお店の目的にどう取り入れていくかです。
たとえば、「おじさんのための散髪屋」をやりたいのであれば、まさしく「散髪屋ってイメージ!」と言われたサインポールを設置すればよいでしょう。
しかし、「女性向けのおしゃれな理容室」を目指すのであれば、「理容室だとわかりづらいけど、おしゃれだから好き」と言われた外装をイメージするのです。

これらのアンケート結果を、さらに広義に分析して、「どんな看板が、よい看板なのか」を研究していきます。

(PDF で拡大してご覧になりたい方はこちら)





回答者の居住地、年齢、性別などを詳細に分析した調査結果を出します。
このように、興和サインでは、その周辺調査、通行人調査、お店の売り、コンセプトなどと照らし合わせて、最適・最良の看板を生み出すべく、ベースアップをはかっています。

いかがでしたでしょうか。こうして、私たちは、お客様と一緒になって看板を作りあげていきます。
私たち興和サインのスタッフは、お店の「集客」をデザインするクリエィティブ集団です。


■さいごに 「経営者のみなさんに伝えたい こと」

ここまでお読みくださり本当に ありがとうございました。
さいごにもうひとつだけ、お話しさせてください。これは、看板に関わる方だけではなく、日本全国の経営者の方々へ向けて、僕が伝えたいと思っていることで す。
このページでは、終始「エンタメ看板」というテーマに徹してきましたが、その実は、僕なりの「仕事」にかける情熱や思いを訴えてきました。

「仕事ってなんだろう? なんのためにやるのだろう? やるべきことはなんだろう?」

はじめてこの疑問を持った日から、紆余曲折しつつ、「看板作り」という仕事を通してその答えを求めてきました。そうしてたどりついたのが、「世の中のハッピーのために自分の熱意を捧げる」と いうことでした。
最澄の言葉に 「一隅を照らすもの、これ即ち国宝なり」 というものがあります。
僕はこの言葉が大好きです。
小さな看板が一隅を照らし、それがひいては地域や都市、日本を明るくすることにつながっていけば、みんなが幸せになれるのではないだろうか、僕はそう思う のです。そして、これは看板作りに関わらず、どんな仕事をお持ちで、どんな生き方をされているみなさんにも通ずるテーマなのではないかと。
だから僕はこう言います。

「看板に愛を、ひとに笑顔を、まちに幸せを。」

興和サインは、あなたのお店の看板に、社会的な意義をもたせたい。幸せになる看板をつくりたい。
みなさんも一緒に、日本をもっと明るくしていきませんか?

■エンタメ看板をつけたお客様の声 ヘアーサロンH2岡山(東京都武蔵野市)


ヘアーサロンH2の岡山さんは、興和サインのエンタメ看板「天使のオブジェ」をお店の屋根につけました。天使をつけるまでの経緯や思い、これからどう活用していきたいかなど、くわしくお話を伺いました。

も く じ
  1. H2岡山について
  2. 「そこにあるだけで喜ばれる」
  3. 移転してからの苦労の9年
  4. なぜ、エンタメ看板をつけたのか
  5. 上を見上げて・・・
  6. 天使のストーリー
  7. 今後の期待

1.H2岡山について

仲良く並んで腰掛ける天使達。
─H2岡山について教えてください。
祖父の代から続く、創業90年になる理容室です。
以前はもっと駅寄りの場所にありましたが、9年前、現在の場所に移転してきました。それを機に、「H2岡山」という名前にしました。

H2とはヒューマン・ハーバーでH×2。人の暮らしを人生航路にたとえ、船が港に立ち寄って給水や給油をするように、休んだりひと息つける「人の港」のような場所ということで名付けました。理容を通じて、人さまに立ち寄っていただける、そんな港のようなサロンにしたいという願いを込めての命名です。

興和サインにつけていただいのは、天使のオブジェです。交差点の角にある当店の2階の屋根に、6人、並んで腰かけています。

2.「そこにあるだけで喜ばれる」

─興和サインのことは、どこでお知りになりましたか?
日理(理美容用品の卸問屋)が主催する看板の勉強会があり、それに参加したことからです。勉強会では、高橋社長が講師を担当されていました。

その講義の中で、中目黒のラーメン屋さん「ぷかぷか」が事例として使われていました。私は、現場の雰囲気をどうしても生で見たくなったので、後日、中目黒にあるそのお店を訪ねました。

「ぷかぷか」のご主人に、訪ねて行った経緯を話すと、ご主人はものすごく感激されました。そして、「看板をつけて、まず、機が変わりましたね」と話されました。
お店の前でそんな立ち話をしていると、目の前を通りがかった女性がケータイで看板をシャメしているのです。その人はお店に入るわけでもなく、ニコニコしながら立ち去っていきました。
もちろん、商売も大事ですが、「そこにあるだけで喜ばれる」ということが、私にはとても素晴らしいことに思えました。

私自身、お店に来てくれる方だけがお客様ではないと、常々そう思ってやってきました。ですので、自分のお店にも、そんなふうに地域の人に喜ばれる看板をつけたい、これはもう機が来たなたと感じたのです。

3.移転してからの苦労の9年

─「機が来た」ということを、もう少しくわしくお聞かせください。
お店の移転にまつわること、そして移転してからの9年間、いろいろな巡り合わせがありました。

以前の店は、道路拡幅のために移転を余儀なくされました。移転することは決まっていたのですが、移転する時期についてはずいぶんと思い悩んでいました。
そんな時、ひょんなことから中学時代の同窓生の訃報に接したのです。命が有限であることは知っていましたが、同い年の人が亡くなった──「そんな躊躇している場合ではないぞ」と、告げられたのだと思いました。
すぐに「移転をします」と手を挙げたところ、そのタイミングでなければ決して手に入らなかったであろう、今の店の土地を購入できることになったのです。

世の中には損得を超えたことがあるのだと感じ、その土地の利点を貪るようなことはするまいと決めました。そして、どうせ移転するなら、私達がここに来たことでご近所の方に少しでもいいことがあるようにと、お店の下に1トンの埋炭をして磁場を整えたり、営業日には毎日欠かさず周囲の掃除をしたり、人生の師と仰ぐ坂村真民先生の詩碑を建立したりもしました。

実は、現在の場所にお店を移してから、看板らしい看板はほとんど出してませんでした。縁あって店の設計をしてくださった方に、「看板を出すより中身だよ」と言われ、お客様のためになるよう、いろいろと考えてやってきました。ずいぶん苦しい思いもしましたが、結果的には中身の充実を図ることができました。
こうしていろいろなことを整え、経験した上で、興和サインに出会えたのですから、これは有り難いことだと思ったのです。

←坂村真民詩碑

「念ずれば 花ひらく」の前で(岡山さんと高橋社長)。


4.なぜ、エンタメ看板をつけたのか

─9年間、看板をつけないでこられたのに、またなぜ、天使のエンタメ看板を選ばれたのでしょう?
エンタメかどうかというよりも、高橋社長の「街になじむ」、「楽しんでもらう」、「喜んでもらう」という看板に対する考え方に惹かれたのです。それは、私自身にとってもキーワードでしたから。

「商売はお客様に楽しんでもらうもの、喜んでもらうもの」と思ってやってきました。以前から頭でそう考えてはいましたが、40年、この仕事を続けてきて、このところ、ようやくそれが腑に落ちてきたように思います。
ですから、“ひとに楽しんでもらいたい、喜んでもらいたい"という社長の気持ちが伝わってきたとき、こちらの予算内ならどんな看板でも、勧められたものをつけようと決めました。

これをつけて、うれしい副次効果もありました。
うちのカミさんにも、すごく喜ばれたことです。
天使の顔は、道路に向いています。でも、天使のおしり側は、うちのもの干し場なんですよ。カミさんは毎日、天使のおしりを見て、「あ、いた!」みたいなことをやってます。


奥様と物干し台から天使のおしりを望む


5.上を見上げて・・・

─この天使達を、今後、どのように活用していきたいですか。
これは高橋社長からのアドバイスでもあるんですが、天使に風船を持たせて、道ゆく人に見上げてもらえるような仕掛けづくりをしていきたいと思います。それも今日は風船2つ、明日は3つというように、見る人が「今日はいくつかな?」と楽しみになるようにね。
こうしたネタづくりを地域に提供していくことは、とても意味のあることだと思います。
店があって人が集い、店を媒介にして地域が活性化していく。それが、その地域に店があることの意義でもあると思います。

もう一つ。
このあたりの街はベッドタウンなんです。ですから、朝、仕事で駅に向かう人は、信号も無視して自転車をぶっ飛ばして行くんです。そして帰ってくる時は、「あー、今日も吸い取られた」みたいな様子で、みんなうなだれて下を向いています。
ですから、ここの前を通られる方がちょっと立ち止まって天使達をながめ、「さあ、これから1日がんばるゾ」というような気分になっていただければうれしいですね。また、うなだれて帰ってきた時には、そのままの気分を家庭に持ち込むと家庭崩壊につながりますから、それを防ぐ意味でもちょっと見上げていただき、「俺にも天使の心があるんだな」と、ほんの少し気持ちを切り替えて、それで家に帰っていただけたらと思います。
忙しい、忙しいとせわしなく先を急ぐ気持ちを、天使達を見上げることで横に置き、ちょっとしたゆとりを持ってもらえれば幸いです。

6.天使のストーリー

─岡山さんから見て、高橋社長はどのような人ですか?
天使に風船を持たせるアドバイスもそうですが、売りっぱなしにしない、看板をつくっておしまいにしない方です。
これは私の商売でも同じですが、オーダーを受けてそのまま髪を仕上げるより、必要な時には「この髪質なら、こういうふうにされては」などとアドバイスをしながらやっていったほうが、ずっと満足度は高いんです。

今、高橋社長から一つ、課題を頂いているんです。それは、私の言葉で天使のストーリーを語れるように、ということなんです。
ファッションブランド「BATSU」を立ち上げたカリスマデザイナーの松本ルキさんも、はじめから服を売るよりストーリーを売れと言っています。ストーリー性というのは、ものごとを受け止めてもらううえで、とても大切な要素だと思います。

─ちなみに、岡山さんが心に温めている天使のストーリーをお聞かせいただけますか?
私の勝手な解釈ですが・・・この場所に移転してから9年間、七転八倒しながらも、地域への恩返しと思い、埋炭をしたり、きれいな水を使ったり、毎朝掃除をしたり、中学生の職場体験を受け入れたりと、地味な取り組みをいろいろ続けてきた。いつしか6人の天使たちが、「おまえ、がんばってるな」とういうことで、顔を見せに来てくれた、というものです。目に見えないことの積み重ねが、目に見える天使となって空から舞い降りてきたのだ、と。

7.今後の期待

─最後に、興和サインへの今後の期待をお聞かせください。
私は、頼まれたわけでもないんですけど、いろんなところで興和サインさんのPRをしているんですよ(笑)。

上等な商売というのは人の紹介、紹介で広がっていくもので、宣伝や値段交渉で広がる商売は案外もろいと思うんです。
紹介の商売というのは非常に質がよく、価格競争の商売ではありません。ですから、いい商売をすれば、必ず人にしゃべりたくなりますし、しゃべりたくなることをやれば必ず広がっていきます。その商売の後ろには、必ずお客様を大切にするという原点がありますから、これまでのようにその原点を貫いていかれれば、さらにクォリティーの高い仕事になっていくのではないかと思います。

私の知り合いに、若いシステムエンジニアがいます。今、彼は郷里の知床に帰って、地域興しに温泉宿を始めることを計画しています。彼には、郷里に帰る前に、一度、30分でも高橋社長に時間をとってもらい、看板の相談をしてみてはどうか、と伝えました。

彼の他にも、起業を考えたり、夢に燃えている人が私のネットワークの中にもたくさんいます。いわば「看板候補生」達です。しかし、起業といっても、頭デッカチになってしまうと、空振りしやすい部分がありますから、そんな人たちが空振りする前に、高橋社長のような方に事業展開のアドバイスをしてもらえれば有り難いですね。
社長の言葉に共感した人がお客様になっていくわけですから、ぜひ、その輪を広げていってほしいと思います。




ソラカラ テンシガ マイオリタ


※ ヘアーサロンH2のウェブサイト