TOP > 協力デザイナー石村晃通さんに聞く 「興和サイン(株)高橋社長とは」
協力デザイナーとして関わるようになって4ヶ月。新鮮さが残る目に興和サイン(株)高橋社長はどのように映っているのでしょうか。デザイナー・石村晃通さんにお話を伺いしました。
美術大学を卒業後、店舗デザイナーとして企業に就職。12年勤務した後、独立しました。
これまでに手がけた仕事としてはイエローハットのCIから外装・内装デザイン、ノリタケのプロモーションムービーなどがあります。看板デザインは企業に在籍していたころから関わっています。
検索結果画面イメージ
半年ほど前です。インターネットで調べ物をしていたときに、たまたまヒットしたのがきっかけです。
ネット検索すると検索結果としてHP名と2〜3行の紹介文がずらずらと並びますよね。
そのページの中ほどに「看板屋」さんなのに、「研究している」という紹介文があって。それがひっかかりました。
たぶん、看板屋さんが研究しているなんて今まで聞いたことなかったからでしょうね。だから、思わずクリックしていました。
そして、クリック先、興和サイン(株)のHPを見ると、行動研究なんかもしている…。面白い会社だなぁと。
いいえ、応募したわけではありません。
HPを見た後、出版されている本も読みました。そうしたらますます高橋社長に興味がわいて…。
どんなことをやっているのだろう、研究についてくわしく話を聞いてみたいという思いでしたね。
とにかく興味深々で、デザイナー応募の欄からコンタクトしました(笑)
メールした後、実際にお会いし、その後何度か一緒に飲みにも行きました。そしてそこでいろいろなお話をさせていただきました。
パワフルでエネルギッシュ。そして何より、街づくり、景観、看板…同じ思いをもっている人がいる!と嬉しかったですね。
看板は、制作会社がそれぞれ発注者のことだけを考えて作成していくと、派手で奇抜なモノが並び、どの街もみんな歌舞伎町になっちゃいます。まぁ、歌舞伎町までいっちゃえば、それはそれでいいんでしょうが。
たとえば京都に派手な電飾の看板を設置するとしたらどうでしょう?目立ちますよね、きっと。でも、NGですよね。
街にはそれぞれの街並み、景観を活かし考えた看板作りが大切だし必要だと思います。
だけど、これをやろうとすると一個人ではどうしようもない壁がある。やはり行政とかを抱き込んで、もっとグローバルな視点でやらなきゃ、できない。そんな壁を僕は今までずっと仕事をしていて感じていました。
その壁を高橋社長も感じている。同じことを考えている人に出会えたなぁ、と。
壁を感じていたところまでは同じだと思います。でもその先がちょっと違う。壁を感じているだけではなく壊そうとしているんですね、高橋社長は。
新しくNPOを立ち上げたのだって、行政がやるように規制で縛るのではなく、みんなで共感し、街づくりをやろうってことだと思います。
看板が景観を壊す有害なモノであってはならないという強い思いを感じます。
でも新しいことをやるのって、とても大変ですよね。出るくいは打たれるっていうか…。へんなこと言っているやつがると思われたり、変わり者扱いで相手にされなかったり。
しかし高橋社長は変わったことを言っても許され、受け入れてもらえる雰囲気をもっています。
それは、キャラというか、人柄というか。
壁をぶち破れる人だと思います。
高橋社長から聞いたイメージをもとに作成した神様の使い、エンジェルのモックアップ(依頼はキャラクターデザインの制作)
凹と凸ですかね。僕は画にできる。高橋社長は言葉にできる。2人でお互いを補い、理想の「1つ」になれる。そんな関係だと思っています。
どういうことかというと、デザイナーは多くの場合「言葉」で注文を受けるんですね。
クライアントはイメージを絵で伝えてくるのではなく、こんなものを作って欲しいと、言葉で注文してくる。僕はその意向を言葉から汲み取り、言葉を画に変換する。そこまでは問題なくできます。
しかし、課題はそこから先。今まで感性と経験を頼りに仕事をしてきたところがあり、理論的アプローチが弱かったように思います。
ところが、高橋社長の研究は、それを客観的に、しかも的確に伝えることを可能にしてくれました。「こんな研究データがあるから、この画なんです!」と伝えれば、クライアントにも伝わりやすいし、納得もしてもらえる。研究結果は僕が今までデザインするときにやってきたことと変わらないものだと思います。だからこそ、僕の言いたかったことをすっきりと伝えられる。高橋社長は言いたかったことを代弁してくれています。
まだ対立ってほどのことはありません。
でも「トイレステッカー」のデザインの話を聞いたとき、実は「えっ?」と思ったんです。
「トイレステッカー」とは、これを店先に貼ってもらい「このお店はトイレを貸してくれるお店です」という目印にするステッカーです。
最初はトイレを貸してあげるというステッカーを店先に貼って入店させるなんて、ちょっとあざといなぁ、というのが正直な感想。で、本当にやるの?って。
でも、高橋社長はいたって真剣。損得勘定なんて頭にないようでした。純粋に道行く子供やお年寄り、女性が困ったときの一助にしたいと思っているんですね。それで結果的にはこれが高橋社長と最初にした仕事になりました。
興和サイン(株)は「看板屋」さんだけど「看板屋」さんじゃありません。
僕は仕事柄、看板屋さんとも付き合いがあり、今までいろいろな看板屋さんを見てきました。看板屋さんとは請けた仕事をそのままこなす、建築でいえば大工さんのような存在だと思っていました。僕が知っている限り、デザインを本格的に提案する看板屋さんなんて、ありません。
だから興和サイン(株)は「看板屋」さんだけど「看板屋」さんじゃないですね。一般的な看板屋さんの領域を超えています。
今とりかかろうとしている仕事は「ビジネス絵本」です。 以前、絵本を書いたことがあったのですが、そのことを高橋社長に話したら「やってみるか」と。軽いノリでビジネス絵本を作成することになりました。高橋社長がストーリーを考えて、僕が構成と絵を担当する予定です。子供はもちろん、大人が読んでも楽しい絵本になるんじゃないかな。今からワクワクしています。
高橋社長に「枠」はありません。だから既成概念にとらわれない、新しい仕事も一緒にしていきたいですね。それができそうな期待感があります。
また、会うたびに僕に新しい課題を出してくれる人でもあります。本人は課題を出しているっていう意識はないかもしれませんが。でも、それをクリアすることでデザイナーの感性が触発され、頭をやわらかく保ちながら成長していけるような気がしています。
今、とにかく、一緒の仕事が楽しい。楽しく仕事ができるのが一番幸せです。
だから高橋社長とは、これからも末永くおつきあいしていきたいと思っています。
画像をクリックすると石村デザイナーの部屋にとびます
最後に、協力デザイナーとして仕事をしている石村さんに「働きやすさ」をアンケート形式でお伺いしました。
興和サイン(株)は、意見や考えが受け入れられやすく、今までの経験や感性が活かせる会社です。また成果は問われますが任せてもらえるため、やりがいある仕事を求める人なら最適な職場。変化やスピード感もあり、新しい仕事で刺激を受けることも。感性を磨き、ステップアップできそうです。一方、活気がある職場、コミュニケーションのとりやすさは、楽しく仕事をするための大切なファクター。ポジティブに仕事ができます。さらに、仕事を際限なく任されるわけではなく、基本的な仕事の範囲やルールはきちんと決まっているところが安心。協力デザイナーとして、心置きなく、実力を発揮できる会社です。

石村さん、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。