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■ 興和サインお客様に聞く - 株式会社プラスパン 株式会社プラスパンは、厳選された材料を使用し、80種類のバラエティに富んだパンを提供しているパン屋。江戸川区一之江周辺に三店舗を運営している。 今回は同社の理念やパン作りへの思いを元に、販売促進の広告塔として新しくリニューアルされた立体看板について、デザインにおけるこだわりやアイデア、興和サインへの評価を伺った。
― まずはパン屋を開業したきっかけをお話しいただけますか? わたしは新潟出身なんですが、新潟といえば米どころですからね。食べるものといえばお米がメインで近くにはパン屋というのはほとんどなかったんです。 ほんとに小さな村に住んでまして、人口が当時3000人くらいしかいない。そんな環境のなかで、母がオーブンレンジを購入したのを機会に、パンを作ってみたいと思ったのがきっかけです。 ― 小さい頃からパン作りに興味を持ったんですね。 そうですね。それまで知っていたパンというと、極端な話、山崎パンとか第一パンとか大手のものだったんですが、ただ一度だけ、あるパン屋の焼きたてのクロワッサンを食べたら、それがすごく美味しくて!……ただその店が車で1時間半離れたところにあったんです。 田舎ですから一ヶ月分の食料を買いにいったときにしか食べられない。それでオーブンレンジを購入したときに、自分で作ってみようと思ったわけです。 材料を集めるまでに、また1ヶ月から1ヶ月半くらいかけまして……やっとの思いでパンをこねて。だんだんとふくらんでキツネ色に焼き上がってくるパンを見て、ものすごく感動したんです。それが高校一年の時ですね。 両親やご近所に配っても「おいしい、おいしい」って食べてくれて……またいつか「おいしい」っていわれるパンを作りたいと思うようになったんです。 それで、高校卒業と同時に鞄一つ持って上京して、パン屋さんに就職したわけです。 ― 就職してからはどうでしたか? パン作りを教えてもらっても、最初は素人ですから、何もできないわけです。理想と現実のギャップをすごく感じました。 あんパンを作るにしても、あんをパン生地で包むことさえできない……できない自分が悔しくて、先輩が出勤する2、3時間前からきて、とにかく仕事を覚えようと必死でした。でも、その当時から、いつかは自分のお店を出せるようになりたいという気持ちはありました。 長く勤めて、責任感のある役職を任され、やりがいもありましたから、この会社にずっといようかなって気持ちもあったんです。でもその会社の社長の考え方は「いつか独立をして、成功を収める」というビジョンを社員に与えたいというのがありましたから、入社して12年3ヶ月後、31歳のときに独立を決意しました。
― それで創業された最初のお店が【リヨンコッペ館】ですね? そうです。 2000年の10月6日にオープンしました。 その次の【リヨンスイーツ】が2003年です。そして一番新しい店舗が、今回看板を新設した【リヨンソレイユ】で、2009年の9月のオープン。現在は、三店舗を運営しています。 ― 各店舗に特徴がありますが、それぞれの店舗について教えてください。 【リヨンコッペ館】は「懐かしさ」をお客様に提供したいというのがテーマ。 会話の中で「コッペパンって懐かしいね」っていわれるようなお店にしたかったんです。 開業当時は自己資金が200万円程度しかなかったんですけど、開業するために2800万円の借入をしましたから、オープン前はとても不安でした。マイナスからのスタートでしたが、とにかくコッペパンにこだわっておいしいパンを作りたいという思いがありました。 食べて、口溶けがよくて、もちもちするパンにしたかったんです。その思い通りのパンができあがって、オープンにこぎ着けたわけです。 ― それで実際にコッペパンは……売れましたか? ええ。お店を出してみると飛ぶように売れて……ありがたいことに、予想の2倍弱の売り上げで推移したんです。 ― それは、すごいですね。 オープンの10時には、お客様がたくさん並んでくれました。それを見て感動して、絶対にお客さんに「おいしい」って言われるパンを作るぞ! と、また原点に立ち戻ることができました。それから、パートさんたちに対しても「この会社で働いていてよかった」と思われるパンを作るぞ! という思いも強まりました。 このコッペパンが「どっちの料理ショー」や「ぶらり途中下車の旅」などのテレビで取り上げられたり、つい先日も「出没!アド街ック天国」に取り上げられたり、マスコミに沢山紹介してもらい軌道に乗せることができたんです。 ― そして二店舗目の出店に移っていくわけですか? はい。【リヨンスイーツ】は甘いパンを全面に出した品揃えをしています。デニッシュやフルーツを載せたパンですね。入口を入ってすぐ目の前に甘いパンをばーっと並べています。 パンの種類など、商品構成は各店舗で作って、独立採算性で運営しているんです。袋を変えるなど、見た目の差別化も図っています。 各店舗の距離は近いですが、店を選ぶのはお客様だから、午前中はこちらの店に行って午後はあちらの店に行くとか、そういう選択肢があってもいいと思うんですよ。 ― 品揃えや内装だけでなく、外観や環境によってそれぞれの店舗で入念に検討されているんですね。 ええ。 ただ、新店舗の【リヨンソレイユ】に関しては自分はノータッチでした。 四月に新卒採用を始めて、会社が大きく変わったんです。 いままでは私がプレーイングマネージャーとして現場に入りながらパンを作り、そしてマネージメントもやっていましたが、それが3店舗になると難しくなってくる。そこで、コッペ館の店長が統括マネージャーとなって、【リヨンソレイユ】の立ち上げに異動してもらいました。
カレーパンを全面に売っています。 調理場の前にフライヤーを貼って目立たせ、揚げたてを提供しています。 人気商品で、売れゆきの良いときは300〜400個ほど売れていますね。 ― さきほどいただいてきましたが、中にごろっと牛肉が入っていておいしかったです。 そういっていただけるのがうれしいんです。ありがとうございます!
― それで、その新店舗の看板を、今回新調されたわけですよね? はい。 ― 理由は何だったのですか? もともとの看板は、言ってしまえばわかりづらい看板だったんです。 とくに駐車場ですね。隣接する駐車場の半分、7台分のスペースを抱えているのに、お客さんがまったく利用してなかったんです。駐車場代が月に10万5000円かかってますから、かなりもったいことになっていました。 土曜日、日曜日になると車でも沢山のお客様が来られるんですけど、駐車場に気付かず路上駐車をしてしまう。このままでは、ご近所様にもご迷惑もおかけしてしまうなと危惧していました。
― それはまずい状況ですね……。ですが、数ある看板屋から興和サインを選んだきっかけはなんだったのですか? まずは、インターネットで「目立つ看板」などの検索をかけてみました。 そのときに見つけたのが興和サインさんです。 サイトを一見して、「ああ、これは面白いかもしれない!」と直感しましたね。 それですぐメールを送りました。「予算はこれしかないんですが、できますか?」と。 ― ホームページで検索する前までは立体看板はご存じでしたか? 全然知らずに、予備知識もありませんでした。 だから見つけたときには、衝撃というか「おーこんなのがあるんだ!」と、発見の喜びがありました。
― やりとりとしてはどういう形で進んでいったのですか? メールの後にすぐお電話を頂いて、担当の小松さんに来ていただきました。 まずは現場を見ていただき、どんなのを作りましょうかと相談から始まりました。 最初は入り口のところに立体の人形看板を置いて、駐車場の方には「P」の看板立てようって話になったんです。 でも待てよと……まず第一に駐車場が目立たないことには意味がない。それで、駐車場の稼働率を上げるために、直接駐車場の横に立体看板を作ることにしたらどうかということになりました。 それと、立て看板のほうも字が小さく、駐車スペースがわかりづらかったので、それをはっきり表示しようということになりました。 ― そうして、施工に向けたデザイン案のやりとりに移ったわけですね。 ええ、最初はこの原盤となる写真をお渡しして、この中からなにか作りたいと要望を伝えました。それでできあがった第一案がこれです。
パン屋だからパンを持たせたいというのは初めからあったんですが、幹部からはこの時点ではまだパン屋らしくないという意見が出ました。レストランの店員のようなイメージだったので、もっとパン屋らしくしてもらえるよう再度要望を出させていただきました。 それでいただいた案がこれです。
ここでまた幹部と話合いをもったわけですが、「帽子を変更して、もっと大きなパンを持たせたらどうだろう」という意見が出て……さらに、こちらの案を頂きました。
ただ、ソレイユはこのパンがメインではなかったんですね。コッペ館はこのパンがメインなんですけど、それで、今度はパンを変更しようと……。 ― かなりいろいろなパターンが展開されたわけですか……。 はい。デザインを何度もやりとりさせていただいて、夜遅くまでかかって作っていただくなど、かなり無理を言わせていただきました。 ― そうしていよいよ決定案に至ったわけですね。 いえ……。 じつはそれでいただいたデザインを、幹部たちに見せてみると、「宅急便のお兄ちゃんみたいだ」って揉めてしまいまして……。 いまさらデザインを変えてくれなんて言ったら、さすがに怒るだろうと思いますよね? でも結局、最後の最後になって、元々店舗の外装にあったパン職人のシルエットを立体デザインにおこしてもらおうということになりました。 興和サインさんのほうでも、せっかくここまで作ったデザインをというのがあっただろうと思うのですが、それでも要望はすんなりと聞いてくれました。普通だったらもっと嫌そうに反応するものですけどね。 ただ、納期が迫っていたので、それに関する問題はあるかもしれないという話はありましたが、結果スムーズな対応で納期も当初の予定通り進みました。
― やりとりしている間、立体看板を作ることに不安はなかったですか? できあがって、かわいくなかったらどうしようという不安はありましたが、それはデザイン案のやりとりでどんどん解消されていきました。CGでイメージを頂いたときも、背景にどうはめ込まれるのかイメージがしやすかったですし。
最後のデザインに落とし込んだときには、幹部にも「かわいい」といってもらえました。 あと、この最後のデザインの時には服装が白だったので、背景の壁の色と同化してしまう懸念がありました。それで「色を付けて欲しい」と、また要望を出したところ、何種類かの色見本をいただきました。 その中から襟元の赤が目立つこちらのデザインに最終決定させていただきました。
― 立て看板に関してはどうだったのですか?
隣の立て看板は、6月に就任したばかりの販売マネージャーがデザインして、そのまま看板におこしてもらいました。こちらの提案通り作っていただいたという印象ですね。 駐車場側の裏面に駐車スペースの表示をしたことで、わかりやすくなったと思います。 ― 実際の施工はどうでしたか? 施工時間は当日の10時から16時くらいまででしたから、早いですよね。 私は立ち会えなかったんですが、施工自体もスムーズに対応していただいたようです。 ― 発注から完成までやりとりしてみて、興和サインの一番の特徴はどんなところでしょう? デザイン案でかなり面倒なやりとりをさせていただいたんですが、一番よかったのはとにかく「嫌な感じがなかった」ということですね。 こちらはお金を払っている側という思いがありますが、やり直しを幾度となく要求していますから、当然、申し訳ない気持ちもあるわけです。 そういうときに「間に合いません」とか「何回も言われても困ります」というような返答や雰囲気が全くなかったので、本当にやりとりがしやすかった。 もちろん仕上がりに関しても、いままでの看板を改善するという目的は十分に達成できたと思います。 ― お客様の反応はどうでしょう? まだ看板ができあがってから一週間も経っていないですが、お客様の反応や感触は、とてもいいですよ。 昨日も2時間くらい店舗の外で見ていたんですけど、駐車場を使ってくれているお客様がけっこういましたね。どのくらいの効果があるか、これからが楽しみです。 ― 社内の反応はどうでしょう? とにかく、みんな「かわいい」って喜んでいます。 あとは電話をいただいたお客様に、店舗の場所を説明しやすいというのもメリットですね。いままでは何て説明していいかわかりませんでしたから。
― それでは最後に興和サインへの総合評価をお願いします。
せっかくおいしいパンを作っても、お客さんが知らないというのが一番もったいないですよね。車でいらっしゃるお客様にも、ここにパン屋があるんだということを知ってもらいたかったんです。 食べてもらわないと、うちの価値は伝わらないですから、伝えるために何かをやりたかったというのが看板を新調した一番の理由です。それを達成できて満足しています。 とにかく、興和サインさんは、ねばり強くとことん付き合ってくれました。それがとても嬉しかったですね。
<契約から完成まで> <立体造形の仕上げの工夫>
(担当営業)小松 清
※ 株式会社プラスパンのWebサイト ※ 取材日時 2009年11月 ※ 取材制作:カスタマワイズ |